イベントにかける想い
こんにちは、ピアニストの重松壮一郎です。このイベントにかける想い、背景にあるものをお伝えしたいと思います。 今回、さまざまな社会事件を発端に、子どもをめぐる環境に対する問題意識を持つ有志が集結しました。もっと子どもたちに、学校や家庭以外の世界、先生や親以外の大人に出会ってもらいたい。テレビやネットで見る以外の生の音楽、アートに触れてもらい、「こんな世界があったんだ」「こんな大人がいるんだ」「こんな生き方があるんだ」と感じてもらいたいと願い、「SASEBO MUSIC PICNIC」を企画するに至りました。
目を覆いたくなるような事件、心を閉ざしたくなるような事件があふれる今の社会。経済優先の文明は行き詰まりをみせ、人の心は病み、誰もがどこか息苦しさを感じる世の中です。経済的に価値の高いもの・低いものとあらゆるものを選別し、格付けするような風潮は、何が本当に大切なのかを惑わせ、感覚を狂わせます。人生で本当に大切なものは何なのか、私たちはどのように生きていけばいいのかが、いま問われています。
古い価値観から私たちを解き放ち、「創造力」で、この世界をブレイクスルーしてゆく。その「創造力」は、「生きるための芸術」とも言えるでしょう。それは、大人と子どもがともに学び、創造していく芸術です。そもそも芸術は、芸術家や、一部の愛好家のためにあるのでは なく、すべての市民にとって大切なもの。生きることそのものに問いかけ、何が本当に大切なのか、答えを導く手段です。本当の心の豊かさをもたらすような、今の社会問題を乗り越えるヒントになるような、芸術文化を佐世保に根付かせることは、とても大切なことです。それは与えられたものではなく、市民がともに学びながら、生み出していくものです。
だから、全ての人に、もっと生のアートに触れてもらう機会を作る必要があります。特に、これからの未来を作ってゆく子どもたちに伝える使命を、私たち大人は持っています。
人は自然なしには生きてはいけません。自然から離れるほどに、人は傲慢になり、お金や人間関係や社会との関わりのことで悩むことになるでしょう。自然の中で楽しめるイベントで、自分を解放し、本来の感覚を取り戻して欲しい。そして自然との共生型のイベント運営を通じて、「自然と人間の営みが共生する」感覚もみんなで味わってほしいと考えています。
させぼ こどもおとな アート・プロジェクト 代表
重松壮一郎
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